龍宮淵

【りゅうぐうぶち】

小矢部川に合流する子撫川の上流、子撫ダムの下流付近にあるのが宮島峡である。県定公園に指定される名勝であり、下流から一の滝・二の滝・三の滝と呼ばれる美しい滝がある。この三の滝の上部にあるのが龍宮淵である。

その名の通り、この深い淵には龍神が棲み、人々を守ってきたとの言い伝えが残っており、周辺の人々から神聖な場所とされてきたらしい。そして旱魃の時にはこの場所で雨乞いの儀式が執りおこなわれたという。

現在は公園として整備され、ランドマークとして人魚の像が置かれている。宮島峡周辺には西洋の彫像や絵画を模した12体の銅像が点在しており、龍宮淵にはコペンハーゲンにあるアンデルセンの人魚姫をモチーフにした人魚像が充てられている。龍と人魚という想像上の生物という繋がりかと想像もするが、詳しいことは分からない。

アクセス:富山県小矢部市森屋