宝鏡寺

【ほうきょうじ】

非常に格式の高い尼寺であり、開祖は後光厳天皇の皇女であった恵厳禅尼、そして歴代の門跡の多くは皇女であるという。それ故、宝鏡寺は別名“百々御所(どどごしょ)”とも言われる。そして今では“人形の寺”として、その名を知られるようになっている。

宝鏡寺が一般に公開されるのは、春と秋の2回。人形展として寺に納められた人形を展示する時だけである。

江戸初期、22代門跡の本覚院(後西天皇の皇女)が愛玩していた人形“万勢伊(ばんぜいい)様”は魂が宿り、夜な夜な寺内を夜回りしたと言われている。現在では魂が抜かれており、そのような行動を取ることはないとされているが、万勢伊様とお付きの2体の人形“おたけさん”と“おとらさん”はこの人形展で拝見できる。

アクセス:京都市上京区寺之内通堀川東入ル百々町