天河大弁財天社

【てんかわだいべんざいてんしゃ】

開基は役行者とされる。大峯山の開山の際にこの地に勧請、大峯の最高峰である弥山の鎮守として祀られた(弥山の頂上には奥宮が鎮座する)。その後大峯山で修行をおこなった空海も、この天河の地を修行の中心としたという。

現在では、日本屈指のパワースポットとして紹介されており、主祭神である弁財天が芸能の神であることから音楽家をはじめとする芸能関係者の崇敬を集めている。実際、境内には「天石」と呼ばれる、天から降ってきたとされる岩が4つあり、神社が創建される前から磐座を中心とした自然信仰があったと推測出来る。

また、この神社には古来より独特の神器が存在する。天照大神が天の岩戸に籠もった時に、天鈿女命が使ったとされる神代鈴と同じものとされる「五十鈴」である。ある意味、天河大弁財天社のシンボルマークというべき存在である。

アクセス:奈良県吉野郡天川村坪内