恵利原の水穴

【えりはらのみずあな】

別名は「天の岩戸」。天照大神が隠れた場所とされている。しかし実際は、日量31000トンの水が湧き出る源泉であり、志摩エリアの上水道源である神路ダムの源流である。また環境省の名水百選にも入っている。

深い木立の中にあって、神話の伝承地と言われなくとも、非常に清浄な印象がある。水穴からは清水と共にかなりの冷気が常に吹き出しており、真夏でもかなりひんやりとする。また水穴のそばには禊滝があり、滝行をおこなう人もかなりあるという。

<用語解説>
◆天の岩戸
弟神の素戔嗚尊の狼藉を悲しんだ天照大神が天岩戸に閉じこもってしまい、世界は闇に包まれてしまった。そのため神々は相談して、天岩戸の前で大騒ぎして天照大神の気を引いて岩戸から引っ張り出したという神話。

アクセス:三重県志摩市磯部町恵利原