丸山島 浦島神社
【まるやまじま うらしまじんじゃ】
全国に散らばる「浦島伝説」であるが、香川県の荘内半島は中でも興味をそそるものが揃っている。この詫間町に「浦島伝説」が定着したのは、実は戦後のことである。郷土史家の三倉重太郎氏が昭和23年に発表したのが契機となり、観光資源として町が後押しして現在に至っている。だが、取って付けたような伝説ではない。現在ではこの地は半島であるが、かつては「浦島」と呼ばれる島であり、「紫雲出山」を中心として古代より人々が生活していた。結構しっかりとした根拠を持っている。
漁師だった浦島太郎は、ある日“鴨ノ越”の浜辺で釣りをしていた。すると、子供達が亀を取り囲んでいじめていた。可哀想に思った浦島は亀を助けてやり、酒を飲ませて海に帰してやったという。誰もが知っているシチュエーションの舞台である。
鴨ノ越の沖合200メートルほどのところに丸山島がある。この島こそが自然の驚異、干潮時に歩いて渡れる島なのである。そしてこの無人島には“浦島神社”がある。もちろん浦島太郎を祀るための神社である。
アクセス:香川県三豊市詫間町鴨ノ越