人形峠
【にんぎょうとうげ】
ウラン採掘で有名な人形峠であるが、現在は現役の道路としての役割はほとんど終えている(資料館施設があるので、廃道とはなっていない)。本線から脇道にそれるように山道を登っていくと、鳥取・岡山の県境に峠がある。
この奇妙な名前の由来には、妖怪が関連している。昔、この峠を越える者の多くが戻ってこなかった。化け物がいるのではということで、ある木地師が若い娘の木像を作り、峠に置いて待ち伏せした。すると、どこからともなく大蜘蛛が現れ木像にかみついたが歯が立たず、そこを村人総出で攻撃して殺したという(あるいは大きな蜂という説もある)。それからこの峠は“人形峠”と呼ばれるようになったとか。
アクセス:鳥取県東伯郡三朝町木地山