落馬止め天神

【らくばとめてんじん】

正式名称は北野神社、頭の落馬の語を省いて「止め天神」の名で呼ばれることが多い。祭神は菅原道真である。

この変わった通り名であるが、この付近で徳川8代将軍吉宗が馬から落ちそうになったが、何とか落馬を免れたため、この神社の加護があったと認めたことから始まる。東海道沿いで起こった出来事から、この話は参勤交代などで往来する武士などによって広まり、大いに喧伝されることとなった。またこの出来事から、将軍家指南役の柳生家がこの地に留守居役の屋敷を建てて住み、馬屋なども置いて神社を守っていた。

現在では落馬に留まらず、あらゆる難を“止める”ご利益があるとされ、受験や選挙に落ちないように祈願する人も多いらしい。また天神様の縁日である毎月25日には、木馬にまたがって祈願する風習が続けられている。

アクセス:東京都大田区仲六郷