義経鞍掛松

【よしつねくらかけまつ】

JR屋島駅の近く、かなり注意しないといけないほど路地の奥まった場所にある。

約150騎の寡兵で阿波に上陸した源義経は、阿波における平家の拠点である桜間城を攻略すると、さらに讃岐の拠点である屋島へ兵を進めた。そして屋島が見える地点で兵馬を整えて、計略によって大軍と見せかけると、そのまま一気に屋島を落としたのである。

この義経の軍勢が休憩した場所に残されているのが鞍掛松である。この松に義経が鞍を掛けて馬を休ませたという。現在あるのは何代目かの松ということである。

<用語解説>
◆屋島の合戦
一ノ谷の戦いで敗れた平家が四国の屋島に拠点を置いて反撃の準備をしていた。それに対して源義経は、摂津渡辺党の水軍の助けを借りて、少人数で阿波に上陸、背後から屋島を襲撃して陥落させた。これによって四国の平家の勢力は一掃されることになる。また那須与一が船上の扇の的を射抜いた逸話で有名な戦いである。

アクセス:香川県高松市屋島東町