鬼の碗
【おにのわん】
岩美町岩井には1300年の歴史を持つ岩井温泉がある。そこから少し離れたところに旧・岩井小学校跡がある。奈良時代、この地には大寺院があったとされる。弥勒寺、通称「岩井廃寺」と呼ばれている。今でもここには建物に使われた礎石が残されている。中でも三重塔の心礎石は横が3m63cmの日本最大級の礎石であり、その中心部に幅が77cm、深さ33cmの孔が掘られてある。その異様ぶりから、土地の人々はこの石を「鬼の碗」と呼び慣わしているという。
特に珍しい言い伝えがあるわけではないが、特別な名前で呼んでいただけのことはある、何かしらの不思議ぶりを感じさせるところがある。
アクセス:鳥取県岩美郡岩美町岩井