耳明神社

【みみごじんじゃ】

因島にある大山神社の境内社。全国でも珍しい耳の神様であり、祈祷も出来る。孫の耳が聞こえなくなったために、お祖母さんがこの神社に「耳を治してください」と祈願したところ、だんだんと聞こえるようになったことから信仰を集めるようになったと言われている。

参拝の作法が変わっており、「耳明さん、耳明さん」と唱えながら、社の右の柱をこぶしで軽く叩くのを3回繰り返してから願い事をすることになっている。また耳の形に似ているということで、祈祷の時にはさざえを奉納するしきたりもある。その際には、さざえの殻に酒と米を入れたものをお供えする。

<用語解説>
◆大山神社
宝亀4年(773年)に大三島の大山祇神社から分霊、創建された。因島最古の神社とされる。主祭神は大山積神。土木の神として崇敬を集める。

アクセス:広島県尾道市因島町土生町