【おおわらじ こんごうばっこ】
国道197号線から宮谷の集落へ行く枝道に入ったところに、大わらじが飾られている。ちょうど集落へ入る入口、まさに境界線と言える場所にある。
毎年旧暦2月28日に“堂の口あけ祭り”として、集落総出で藁を集めて大わらじを編んで奉納する風習が続いている。集落の者は古来よりこの大わらじを“金剛バッコ”と呼び習わしている。その起源は定かではないが、かつて集落を襲った疫病を防ぐ魔除けであるとされている。即ち、疫病をもたらす悪神がこの集落に入り込まないように、この集落には悪神よりも強い大男がいるのだという示威行動として、大わらじを吊している。しかもわらじは半分編みかけの状態で、どれだけ大きいか想像してみろと言わんばかりの作り方となっている。
アクセス:高知県高岡郡津野町宮谷