【まるやまじんじゃ ふないわ】
中津川は巨石が点在するエリアである。その中でも最も奇異なる形の巨石といえば、この鮒岩にとどめを刺すと断言して間違いない。平野部にちょこんと置かれたような小山の中腹部分に、その岩は据えられるようにしてある。
ある意味人工的と言われてもおかしくないような小山そのものが、丸山神社の敷地である。その小山の南側に鮒岩はある。長さ約12m、高さ約6mの巨石であり、かなり遠くからでも目視できる。そして誰が見ても、尾ヒレを持ち上げた魚(あるいはクジラ)にしか見えない。その巨石がバランスよく石の台座に乗っかっているのである。
この鮒岩については、超古代文明の人工物ではないかという説もある(少なくともこの場所に人為的に移動させたという説もある)。この丸山神社の境内には他にも相当な巨石がゴロゴロ転がっているが、ここまで奇妙な形の石は見当たらない。またこの神社自体も古い記録が残っておらず、この鮒岩との関係も全く不明である。そもそもこの巨石そのものが祭祀などの信仰の対象となっているとの有力な見解もなく、まさに謎に包まれた岩なのである。
アクセス:岐阜県中津川市苗木