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瀬戸の夜泣きイチョウ

【せとのよなきいちょう】

国道157号線から白山白川郷ホワイトロードへ向かう途中に通る、国道360号線沿いにある銀杏の巨木である。瀬戸神社の狭い境内を覆い被さらんばかりの巨木は高さ約35m、幹周約10mで、樹齢が500年以上とされる。

“夜泣き”という名は、この樹上に棲むとされる天狗が夜になると泣くため付いたということで、木そのものが泣くというわけではないらしい。おそらく強風で枝が揺れることで発する音を聞いた人々の想像力の産物であると思うが、それだけの威容を誇る大樹であり、集落の人々にとっては特別な存在であると想像出来る。

なお集落では、この大木の葉が落ちると雪が降り始めるとされる。これもまた集落と共に長い年月を過ごしてきた大樹ならではの逸話である。

アクセス:石川県白山市瀬戸

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